『ごめんね』より『ありがとう』
子は親を救うために心の病になる
著者 高橋和巳
摂食障害になった娘さんと母親の話です
母親は、32歳で離婚し一人で娘さんを育てて来た。一生懸命、生活を守るために
娘さんは、最初はかまって欲しかったが…
『忙しいから待って』と繰り返し言われ続け
我慢するようになる
もちろん、母親が大変な事も理解している
そして
ダイエットから始まった食事制限
痩せていく事で自信になり
太ってしまうと、我慢が足りないと自分を責めてしまう病気
痩せ過ぎている容姿をみて、親が病院に駆け込み治療していくのだが
これは、母親に原因がある事
そして、母親こそがカウンセリングを受けて治すべきだった事に気付くことが出来た
娘に対して、辛い思い寂しい思いをさせて『ごめんね』と摂食障害の治療にあたるときに、娘に伝えた言葉
しかし、娘さんは謝って欲しい訳じゃ無かった
我慢してきた事を理解して欲しかった。認めて欲しかった。
謝られたら、我慢してきた事が単なるワガママになってしまう
『今まで我慢させてたね。本当にありがとう』
娘に支えられてきた事への感謝が必要だった
娘の為に働いてきた(娘を支えてきた)が、娘に支えられてきた事に気が付けない人は多いと思います。
娘さんが病気になる事で気付かせてくれた事
今まで考えて来なかったかも知れないな